旅立ちの前に、灯台を思う。

梅雨のはじまり、ToriLabの歩み出し

ごあいさつ!

仕組みを変えずに、人だけ替える。それは本当に解決か?

現場の課題は“人”の問題ではなく“仕組み”の問題。

組織や現場の課題は、
「人を替えれば解決する」と考えられがちです。

でも実際は、
“仕組みが変わらなければ、同じ問題が再発する”ことが多いのではないでしょうか。

たとえば医療機器の管理、待機体制、オンコール対応。
人材不足や人件費の問題は、個人の努力や根性論で片付けられがちですが、
本当に必要なのは「持続可能な仕組み」に変えることです。

ToriLabは、
「人を守る仕組み」
「業務を回す仕組み」
「地域医療を支える仕組み」
を制度と現場の両方から見直し、
本質的な改善策を提案していきたいと考えています。

Why-T?――“なぜそれを変えないのか?”

この問いが、また一つの仕組みを動かします。

“1人部署”というリスク。なぜ今、仕組みを見直すのか

「1人部署」「属人化」という言葉、
医療や介護の現場でもよく耳にします。

“この人がいないと回らない”
“あの人しかやり方を知らない”

実はこれ、現場の努力や根性ではなく、仕組みの問題です。


現場で起きている属人化は、
「人が足りないから」「予算がないから」では片付けられません。

本当の問題は、
**「業務を仕組み化せず、場当たり的に回してきた組織体質」**にあります。


ToriLabは、今この問題に真正面から向き合っています。

人手不足は、これからさらに深刻になります。
だからこそ、「1人で回す」「個人に依存する」仕組みを、
「チームで守る」「業務を共有する」仕組みに変える必要があるのです。


Why-T?
――“なぜ、仕組みを変えずに人を責めるのか?”

ToriLabはこの問いから、またひとつの仕組みづくりを始めます。

“一地域一台”という考え方。医療機器の未来に向けて。

皆さんは、「1病院に1台」という医療機器の考え方に、
少し窮屈さや限界を感じたことはありませんか?

高額な医療機器を各病院が単独で持つ時代から、
地域でどう使い回すか、どう共有するか――
今、そんな視点が注目されはじめています。

ToriLabでもいま、「1地域に1台」という考え方に注目し、
制度設計と現場実装の両面から、可能性を探っています。

医療機器の共同利用は、コストだけでなく、
導入のタイミング、管理責任、移動手段など、
実はとても多くの“仕組み”に関わるテーマです。

それでもやはり、「守る」より「共有する」ことの方が、
医療の未来にとって柔軟で持続的な選択肢になるかもしれません。

現場の声と、制度の可能性をつなぎながら、
小さくても実行可能なステップを探していきたいと思います。

Why-T?この問いから、またひとつの仕組みが始まる。

灯台のそばで、一度立ち止まって

先日、静かな海辺に立つ灯台を訪れました。
空と風と光の中で、黙って遠くを照らし続けるその姿に、
ToriLabが目指すあり方を重ねるようにして、しばらく佇んでいました。

動かずとも支える。語らずとも導く。
そんな仕組みが、制度と現場をつなぐと信じています。

焦らず、惑わず。

確かな仕組みで、誰かの指針となれるように。

撮影日:2025.6.20 東平安名崎灯台

旅立ちの前に、灯台を思う。

ToriLabの活動を始めてから、少し慌ただしい日々が続いていました。
一度立ち止まり、自分の立ち位置とこれからの方向を見つめ直したくて、
静かな灯台を訪ねる旅に出ようと思っています。

灯台は、動かずに光を放ち続ける存在。
風に吹かれながらも、遠くを見て、誰かのためにそこにいる。

ToriLabも、そんな風にありたいと願っています。
焦らず、惑わず。理念を持って、仕組みで支える存在に。

旅のあと、また少し静かに歩み出します。

Together We Build With ToriLab

梅雨のはじまり、ToriLabの歩み出し

昨日、関東地方にも梅雨入りの知らせが届きました。
空気が少し静かになり、植物がゆっくりと根を張る季節が始まります。

派手な動きはなくとも、確かな準備が進んでいくこの時期。
ToriLabもまた、静かに歩みを進める6月を迎えています。

「制度疲弊」や「人手不足」といった大きな課題に、
一足飛びの答えはありません。
けれど、“現場から制度へ、そしてまた現場へ”という変化の連鎖を、
この足元から、確かに育てていきたいと思います。

晴れの日も、雨の日も。
ToriLabは今日も、「仕組みで変える」を進めています。

Together We Build With ToriLab
― 梅雨の静けさに、静かな決意をのせて。

ToriLab、はじまりの6月へ ― 仕組みで変える、現場とともに。

2025年5月、ToriLabは産声をあげました。
そして6月――いよいよ本格的に動き出します。

私たちは、「制度疲弊」と「人手不足」に直面する医療・介護・福祉の現場に対して、
“現場に根ざした8つの支援事業” を通じて、再現性ある変化を届けていきます。

まもなく、ToriLabの公式キャラクター
ホワイティー(Why-T)&ココロティー(KOKORO-T)も登場予定!
制度と現場をつなぐ“語り部”として、皆さんと一緒に歩みを進めます。

まずは、足元の課題と静かに向き合う6月に。
ToriLabは今日も、「仕組みで変える」を一歩ずつ。

Together We Build With ToriLab
― 仕組みで変える、現場とともに。

ToriLab 代表 白鳥 良太郎

ToriLab設立のご報告

2025年5月23日、医療・介護・福祉の現場支援と制度設計を専門とする
コンサルティングスタジオ「合同会社ToriLab(トリラボ)」を設立いたしました。

ToriLabは、現場に根ざした8つの事業を柱に、
「制度疲弊」と「人手不足」に揺れる現場を支え、
“現場から制度へ、そしてまた現場へ”という変化の連鎖をつくり出していきます。

臨床工学技士業務の外部支援やタスクシフト推進、
医療機器のライフサイクル管理、物流改善、業務の自動化、
福祉領域への支援に加え、
地域医療構想に基づく医療施設の再配置支援
そして共感と学びを広げる情報発信とプロダクト展開まで――

多角的な視点で「仕組みの変化」を現場へ届けることが私たちの使命です。

制度・技術・運用をつなぎ、
“再現性ある実装可能な解決策”を現場に届け続けられる、
羅針盤のような存在を目指してまいります。

Together We Build With ToriLab
― 仕組みで変える、現場とともに。

灯台のように、コンパスのように

制度のはざまで、動けずにいる現場を何度も見てきました。
「こうすればきっと良くなる」と分かっていても、
その“声”が仕組みに届かず、やがて疲弊していく姿も、数えきれないほどありました。

それでもなお、誰かが光を灯し、進むべき方向を示し続けなければならない。

ToriLabは、そんな願いから生まれた小さな政策スタジオです。

灯台のように、遠くを照らすのではなく、
すぐそばにある“足元の危うさ”を見逃さず、静かに光を当てる存在でありたい。

そしてコンパスのように、誰かが進もうとするとき、
迷いを恐れず、必要なときにそっと方向を指し示せる存在でありたい。

私たちはまだ、航海の途中にすら立っていません。
でも、準備の時間こそが、進む力を育ててくれるはずです。

ToriLabの羅針盤は、現場と制度の交差点を向いています。
この小さな針先が、誰かの「動きたい」という意思の背中を押せるなら、
それだけで、設立前のこの日々も意味を持つと信じています。