制度を越えて学ぶということ。
― 医療の外側に立って見えたもの ―
今年度、私は食品衛生責任者の資格を取得し、介護職員初任者研修を修了した。
医療機器管理や病院経営を考えている立場から見れば、
一見、遠回りのようにも思えるかもしれない。
だが、あえて“医療の外側”に立ってみたことで、
見えてきたものがある。
医療、介護、福祉、そして食。
制度上は分かれているが、利用者にとっては連続した生活である。
退院後の生活はどう設計されているのか。
介護現場はどのような制約の中で回っているのか。
安全は、どの視点で守られているのか。
病院の中だけを見ていては、
気づけない構造がある。
食品衛生もまた、安全設計である。
事故を防ぐための基準、記録、責任体制。
医療安全と本質は変わらない。
制度は縦割りで設計されている。
だが、現場は横断的に存在している。
その間に立つ視点を持たなければ、
本当の意味での“接続”は設計できない。
資格取得は目的ではない。
視座を広げるための手段である。
医療の中だけで完結する設計は、
いずれ限界を迎える。
制度を越えて学ぶことは、
構造を立体的に理解することにつながる。
Why-T?
私たちは、
自分の専門領域の内側だけで
答えを探していないだろうか。
設計は、ときに外側からしか見えない。