― なぜ私は、いま仕組みを問い直すのか ―
55歳になった。
若い頃は、目の前の業務を回すことに必死だった。
トラブルを止めること。
機器を直すこと。
人手が足りなければ、自分が動けばいいと思っていた。
それが責任であり、誇りでもあった。
しかし年齢を重ねるにつれ、気づくことがある。
「自分が動く」ことで回っている状態は、
果たして組織として健全なのだろうか。
個人の努力で成立している構造は、
その個人がいなくなった瞬間に崩れる。
55歳になった今、
私は“現場を回す側”から、“構造を設計する側”へと
立ち位置が変わりつつあることを感じている。
人を増やすのではなく、
人に依存しない仕組みをつくる。
感情で支えるのではなく、
設計で支える。
それは冷たい選択ではない。
むしろ、現場を守るための選択だ。
人生の後半は、
速度を競う時間ではなく、
構造を整える時間なのかもしれない。
Why-T?
なぜ私たちは、
年齢を重ねるほど“問い”を減らしてしまうのだろうか。
私は、まだ問い続けたい。