― 採用ではなく設計を変える ―
「人が足りない。」
医療現場で、最も頻繁に聞かれる言葉のひとつだ。
確かに、人材確保は容易ではない。
少子高齢化が進み、専門職の確保も年々難しくなっている。
しかし、本当に問題は“人数”なのだろうか。
同じ人数でも回る組織と、回らない組織がある。
その違いはどこにあるのか。
業務が整理されていない。
役割が定義されていない。
責任の所在が曖昧。
優先順位が共有されていない。
こうした状態では、
いくら人を増やしても、混乱は拡大するだけである。
人手不足は、単なる採用の問題ではない。
業務設計の問題である。
本来、専門職が担うべき業務と、
他職種に委ねられる業務が整理されているか。
属人化している業務はないか。
「何となく続いている作業」はないか。
業務の総量ではなく、構造を見直す。
誰がやるかではなく、
なぜその形になっているのかを問う。
設計が整えば、
同じ人数でも組織は変わる。
逆に、設計が曖昧なままでは、
どれだけ採用しても“足りない”という感覚は消えない。
人を探す前に、構造を見直す。
それは冷たい合理化ではない。
持続可能な医療を守るための選択である。
Why-T?
私たちは本当に、
「人が足りない」のか。
それとも「設計が足りない」のだろうか。