― その医療機器は、本当に寿命か ―
「耐用年数を過ぎています。」
医療機器の更新理由として、よく使われる言葉だ。
確かに、年数はひとつの目安である。
しかし、それだけで更新を決めてよいのだろうか。
同じ年数を経過していても、
故障が多い機器もあれば、安定稼働している機器もある。
使用頻度はどうか。
修理履歴はどうか。
保守費用はどの程度か。
代替機の性能向上はどれほどか。
本来、更新とは
単なる“期限到来”ではなく、意思決定である。
にもかかわらず、
年数だけで判断する仕組みになっていないだろうか。
更新を先送りすれば、
突発故障のリスクは高まる。
早すぎる更新は、
限られた資金を圧迫する。
どちらも経営判断である。
医療機器は消耗品ではない。
病院の重要な資産である。
資産である以上、
投資と回収の視点が必要になる。
そのためには、
・稼働率の把握
・故障率の分析
・保守費用の推移
・将来の診療計画との整合
が可視化されていなければならない。
更新とは「壊れたから替える」ことではない。
「どう使い続けるか」を含めた設計である。
更新の議論は、
技術の話ではなく、経営の話だ。
Why-T?
私たちは、
“古い”という理由だけで、
本当に意思決定をしているだろうか。